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第86回日本心身医学会
中部地方会ならびに学術講習会 
ご挨拶

 AI時代と言われる今日、人間の医学、全人的医療を求めて発祥した日本心身医学会も65年の歳月を経ようとしています。心身医学(Psychosomatic Medicine)は、元来、心と身体の関係を科学的に研究して、 これを医学に活用しようとする学問といわれます。ただ、人は社会との繋がりを絶って存在することは有り得なく、この自然環境を含めた人間社会との関係性が、人の健康に大きく影響する故に、bio-psycho-social をベースにこの学問は発展してきました。

 今回、第86回中部地方会を迎えるにあたって考慮したことは、先達の心身医学に関する智恵と意向を知り、そこに感謝するとともに、AIの智恵を融合した新たなる心身医学を目指すという意義で「温故知新」をテーマに掲げさせていただきました。愛知医科大学の立石プラザ3階で行う第1部では、会員ならびに非会員の先生方には学際的な求道を持ってご参集いただいて、この会を盛り上げていただくことを切に願っております。

 

 さらに第2部を設けており、そこでは現在の地球規模での戦禍や自然災害の被災地で、実際に心療内科医として「こころのケア」活動を組織的に行っておられる桑山紀彦先生を招聘し、愛知医科大学医学部後援会との共催で愛知医科大学たちばなホール(定員400名)にて“地球のステージ”公演を行う予定となっております。つきましては、会員のみならず医学部ならびに看護学部学生も併せて参加し、音楽と映像を駆使したリアルタイムな報告を交えたステージを、互いに学び、感動を呼び覚ますまたとない機会です。奮ってご参加されますよう宜しくお願い申し上げます。

2024年8月吉日

第86回日本心身医学会中部地方会
会長 山口 力

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